子供2人と猫を抱えてホームレスになった38歳主婦の話

モラハラDVで夫から家を追い出されホームレス→1年後には仕事も住居も車も揃った生活まで復活。

大切な家族

私と子供達と一緒に家を出た家族がいます。

猫。

この子には、本当に不憫な思いをさせました。

人は泊めて貰えても 猫は… と言われる事も多く。

寒空の下、ゲージに入れて外にいるしかなく 野良猫が集まってきて苦情がでたり

全然悪くないのに、私達のせいで辛い環境を過ごす事になりました。

借りた家も、猫はNGで。

でも家族。何とか諦めずにどうにかならないか?

安楽死しかないの?
絶望の日々でしたが

なんと、お友達のお家で、引き取ってくれる事になりました。

離れるのが悲しくて、淋しくて、わんわん泣いて、

でも、これが最善の救いの手で。

何度も、あなたはママの子だよ、大事な大事なママの子だからね。と伝え、幸せになりなさい、と旅立たせました。

子供達にとっても、1番きつかった出来事。

でも、立派なお家で 大変可愛がられて暮らしています。
たまに会いにいくんだけど、あんた誰?忘れちゃったわよって顔してる。

今が幸せなら、それがいい。

あんな大きな猫を引き取ってくれる人が現れるなんて、これが1番のミラクルでした。

生活保護

生活保護を受けられるのは、本当にありがたかった。


宅急便のパート、

家からノートパソコンを持ち出して ポケットWi-Fiでネット環境を整え、画像修正の仕事で収入を得て、


足りない分だけ 生活保護に頼る日々を9ヶ月くらい過ごしました。


家を出る3ヶ月前に この二つの仕事を始めていたのもミラクルだと思う。


生活保護って、最後の砦なんです。

私財を現金化した上で、自己資金が数千円以下になって初めて認定されます。

土地や車などあったら売らなきゃいけませんし

身内の財産も調べられます。

身内の援助が受けれれば、生活保護は認定されません。


私は全て持っていなかったので、認定となりました。


しかし、生活保護を受けているというだけで 怠け者とか迷惑かけてと言う人がいます。


手を差し伸べてくれる人、

こっちに迷惑かけるなと追いやる人、


人の本質があからさまに見えました。


平常時とは全く違う様…。


私は私なりに全力で生きているだけなんだけど。

人と違う生き方というのは、攻撃されやすい要素にもなるんですね。


なので、なるべく早く生活保護を抜けたくて、離婚成立後に正社員へ転職できて生活保護を抜けれたのはホッとしました。


生活保護の間に、好意で借してもらったお家から引越しをして 自分で契約して部屋を借りました。


部屋を借りれて、正社員になるまでの基盤を整える間の生活の支えをやって貰えて感謝しています。


担当さんも、すごくいい人だったから いい出会いができたなと思うし


こんな事がなければ出会えなかった人が沢山いるなと思うと


この出来事を受け入れる事ができるんですよね。

離婚調停

夫とやり直すという選択肢は私には全くなかった。


家を追い出されてから、話し合おうとか 今どこにいる?とか そんな連絡は一切なかった。


クレジットカードを止められたのと


取り上げたキャッシュカードの暗証番号を教えろとか

家の権利書はどこにあるんだ?とかのメールはきたけど、


私達を心配するメールなんてこなかった。


離婚を進めるために、調停を申し立てた。

間に人が入ってくれて、相手方と顔を合わせなくて済む。

当人同士だと話にならないだろうと判断したのと、

やっぱり会うのが怖くて。


夫の不在時に、荷物を何度か取りに行ったんだけど 怖くて震えるのだ。


離婚が成立した今も、まだ荷物が取りに行けていない。


何度か取りに行ってはいるのだが、その後の情緒不安定に苦しめられる。

心療内科とか行くべきなのか?とも思うのだが、自力で解決していくのが最善なのかとも思う。


調停は、割と早く解決した。それでも半年はかかった。

早く解決したのは、養育費(子供の権利なので裁判所はこれは払うように設定してくれる)以外の財産分与を放棄したからだと思う。


最初は慰謝料と生活資金と財産分与を請求した。

金を要求するのなら子供をよこせと言ってきた。

子供がいなければ、そんなに金を払わずに済むんですよね?だったら引き取りますわ。と調停委員に言ったらしい。

そういう問題じゃないと伝えたけど、分かってないと思うと言っていた。

なので、全部放棄した。

そしたら子供はいらない。責められたくないから、むしろ会いたくないなんて言ってきた。


その辺りの感覚が、自己愛性パーソナリティ障害なんだそうだ。


理解しあえない世界にいる。

悪意なくやっている。


私は彼は照れ隠しで言ってるんだと、何年も勘違いしていたのだ。


本気でそんな事言ってるなんて、想定外だった。



生活資金

生きて生活していくには、やっぱりお金が必要です。


所持金、10万円以下。

家はとりあえず何とかなり、

職もパートだけど何とかなり、

でもパートの収入だけじゃ生きていけない。


実家には頼れない。(拒否された)


とりあえず、夫名義の家族用クレジットカードを使っていたら 夫に止められた。

私名義の私の口座から落ちるカードも一緒に止められた。


私名義のものまで止めるとは、悪意を感じる。兵糧攻めってことか。

死ね。そんな意思を感じた。


お金が無くなって困れば、土下座してくるだろうと考えたのだろう。


夫は自分が圧倒的勝利をしたかったんだと思う。


でも、そんな事をする人の所には絶対に戻れない。

私だけじゃない、子供達も一緒だというのに 兵糧攻め


人じゃねえよ。


市役所へ相談に通うこと数日、生活保護を受けれる事になった。


実は家を出る時に、警察を呼んでいた。

呼ばなきゃ殺されるかもしれないと思った。

警察なんて呼んだらどんな目に合うかわかってるよなぁ?絶対呼ぶなよ、呼んだら後悔するぞ!と夫に言われた。すごい脅しだった。

一か八か、震えながら110番した。


でも、そのおかげでDVの認定が下り 生活保護を受けれるようになったのだ。


あの時、勇気を出してよかった。


職のミラクル

短時間のパート。


宅配荷物の早朝仕分けをやっていましたが、出来なくなりました。


事情を話したら、時間帯を変えてもっと長い時間の職種へ移動させて貰えました。ドライバーの配達補助です。


幼稚園の送迎も出来るし、収入も増えるし、助かりました。


そして、男の人が怖くて仕方なかった私ですが、仕事仲間の温かい人柄に精神的に救われました。

軽い方の荷物、近い方のお届け先にしてくれるなんて、神か?仏か?ってくらい感激した。


私さえ我慢すればいい、という世界観から一歩ずつ抜けれたのは この職場のおかげだと思います。


次に、同じ職場の事務に移動しました。

更に長い時間で、社会保険にも加入できるようにとの計らいで。


しかし、パート以上にはなれず 正社員で探さなきゃなぁと思っていた矢先に、今の会社の先輩との出会いがあり 就職活動をせず サクッと正社員の仕事が決まりました。


この辺りの流れが、ホントにミラクルで タイミングを計ったように流れに乗った感があります。


新しい仕事は、営業です。

自己管理で動けるので、子供達の学校行事にも行けるのがありがたい。


住のミラクル

2週間ほど 転々と友人宅を泊まり歩き、その間に住む所を貸してくれる人が現れました。


息子の幼稚園卒園まで残り4ヶ月、慣れ親しんだ園で卒園式を迎えさせてあげたかったので、ホントに有難くて泣けました。


とりあえず、雨風を凌いで安心して寝る事ができる場所がある というのはすごく大きい。

家とは安心して寝る事ができる場所であるの基本を学びました。

インテリア云々なんてどうでもいい、というか基本の次のステージにあるものなんですよね。


そしてこっそり持ち出した家の鍵を使って、必要最低限の荷物を運び出しました。


私にとって何が絶対に必要なものなのか?


ものすごい究極の断捨離だなと思いました。


私にとって必要なのは何か?

それは子供達。

お金で買えるものは、後で何とでもなる。

お金全然ないのに、そんな事を思っていました。


お金はないけど、助けてくれる人にはものすごく恵まれました。


必要なものは、誰かが譲ってくれたり、格安で入手できたり 人との出会いの運にも恵まれていたと思います。




事の発端

なんでいきなり家から追い出される事になったのか?


「あんた、何かとてつもなく悪い事したんじゃないの?

じゃないと、イキナリそんな事になるわけない。

子供の為にも とにかく謝って家に戻りなさい!」


色んな人から言われました。


私のした悪い事は、なんだろう。

私が悪いのか?

自分を責めて攻めて 自分が無くなってしまうんじゃないかってくらい責めました。


私の罪はなんだろう?

浮気でも不倫でもギャンブルでも酒でも借金でも暴力でもありません。


夫に服従しなかった。

夫より子供を優先した。


思い当たる事は これかな。

プライドの高い人だったから、自分を優先してくれなかったという事が積もり積もって爆発したんだと思います。

私だけじゃなく、反抗期の子供も まだまだ幼い子供も 思い通りにならない猫も 自分の思う通りにならない者達全てが許せなかったんじゃないでしょうか。


彼の心の中はわからないけど。

だって何も言わないし。

言わずとも察する事を要求されていたけどやっぱり無理だし。


そんな事で?と思う方もいるでしょうが、そんな事で崩れる事もあるのです。


自己愛性パーソナリティ障害


あちこちで、あなたの旦那さんはこの障害がある可能性が高いと言われました。


本やネットで調べまくり、あぁ ここには夫のことが書いてある…と思いました。

私が至らないからでは無かったのかと 初めて自分を許す事ができました。


自分を許せても、日常生活の足しにはなりません。


怒涛の現実と向き合っていかなくてはなりません。


所持金は10万円以下です。

仕事は短時間のパートのみです。月収3万円くらい。

貯金も保険も車も家の鍵も権利書も金目のものは全て置いていけ、と言われ サイフにあるのはこっそり持ち出した児童手当の8万円のみ。


幸い、友人達に助けられ 数軒を泊まり歩く日々を2週間ほど過ごしました。


その間、子供達は普段通り学校や幼稚園に通いました。

いつも通りがいいと思ったからです。

その間に 学校、幼稚園、市役所、児童相談所、カウンセラーの所、警察、弁護士、パート先 などを回り 生活していく基盤を整える事に全力を尽くしました。


「こんなにまわりに迷惑かけて。早く謝って家に戻りなさい。」


そんなようなことを何度も言われましたが、それは出来ませんでした。


夫が攻撃した相手は、小学生の娘だったからです。


私に攻撃しても、口もたつし 勝ち目がない。


私にダメージを与えるべく、娘がターゲットにされたからです。


鬼のような形相で、娘を壁際まで追い詰めて言いました。

「お前のことを一生苦しめて苦しめて 苦しめ抜いてやるからな!」


娘は恐怖でぐちゃぐちゃに泣きながら、失禁していました。


何やってんの!と夫に詰め寄ったら追い出されたという訳です。


そんなところに戻る訳にはいかないのです。